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子牛の下痢・肺炎を防ぐ管理体制

子牛の下痢や肺炎は、成長の遅れや治療費の増加、死亡・淘汰による損失につながるため、畜産農家にとって大きな課題です。生後まもない子牛は免疫が未発達で、環境変化や病原体の影響を受けやすく、複数の要因が重なって発症します。発生を抑えるには「病原体を持ち込ませない・増やさない」「子牛の抵抗力を落とさない」ための“仕組み化”が重要です。

下痢・肺炎が起こる主な原因(押さえるべき全体像)

子牛の疾病は、単一原因よりも ①免疫(初乳)②感染圧(衛生)③環境(換気・温湿度・過密)が重なり合って起こりやすくなります。とくに呼吸器病は、ウイルスや細菌などが関与する複合的な病態(いわゆるBRDC)になりやすく、早期発見と予防設計が欠かせません。

➀初乳で“移行免疫”を確実に取る

出生直後の子牛は抗体を十分に持たないため、初乳から免疫グロブリン(抗体)を確実に摂取できるかが発症リスクを左右します。初乳摂取が不十分だと、下痢(細菌・ウイルス・コクシジウム等)や肺炎のリスクが上がり、治療が長引く傾向があります。
また、生後しばらくすると母由来の移行免疫は徐々に低下するため、初乳だけでなく、その後の衛生・環境・栄養管理が重要になります。

現場ルール化の例
 ・初乳給与のタイミング・量・品質基準(可能なら測定)
 ・採取・保存・解凍・哺乳器具の洗浄手順の固定
 ・初乳が不足した際の代替手順(冷凍初乳等)の準備

②牛舎・器具の衛生管理

下痢の多発は、子牛が触れる床・敷料・器具・人の動線により感染圧が上がっているケースが少なくありません。重要なのは「消毒薬の種類」より 清掃と乾燥を含む手順が毎回同じ品質で回っているかです。
石灰塗布などの方法も含め、農場に合った衛生手順を定着させることが再発防止につながります。

チェックポイント
 ・敷料:湿りが続かないか/交換頻度が守れているか
 ・哺乳器具:すすぎ→洗浄→乾燥の工程が崩れていないか
 ・過密:子牛の密度が高く接触が増えていないか
 ・病畜対応:下痢・発熱個体の隔離ルールが明確か

③換気・アンモニア・粉じん・温湿度の管理

呼吸器病の予防には、病原体対策と同時に 牛舎の空気環境が大きく関わります。アンモニア臭が強い、結露が多い、粉じんが舞う、風が抜けず湿気がこもる——こうした状態は粘膜の防御機能を弱め、肺炎リスクを高めます。
「寒い=悪」ではなく、湿気・有害ガス・過密を減らしつつ、風当たり(直風)を避ける調整が要点です。

ワクチンは“農場の状況に合わせた設計”が前提

下痢や呼吸器病の予防では、ワクチンが有効な場面も多い一方、接種時期や製剤選択、母子免疫の影響、流行病原体によって効果の出方が変わります。
そのため、NOSAIやかかりつけ獣医師と相談し、農場の発生状況(いつ・どの月齢で・何が多いか)に合わせて ワクチンプログラムを組み、見直し続けることが重要です。

早期発見・早期治療:日々の観察が損失を減らす

下痢や肺炎は、対応が遅れるほど脱水・衰弱・発育不良につながりやすくなります。鼻水、咳、呼吸の速さ、発熱、元気消失、哺乳量低下、便性状の変化などを 毎日同じ観察項目で記録し、異常があれば早めに獣医師へ相談しましょう。
下痢と肺炎が同時に起こることもあるため、症状を総合的に見て治療の優先順位(補液・抗菌剤・隔離・環境改善など)を判断することが大切です。

まとめ:対策は「初乳・衛生・換気・ワクチン」をセットで回す

子牛の下痢・肺炎対策は、単発の工夫ではなく複数の基本を“毎日ブレなく運用する仕組み”が効果を出します。初乳の確実な給与、衛生と換気の維持、ストレスを減らす飼養環境、獣医師と連携したワクチンプログラム、そして早期発見・早期治療。これらを組み合わせることで、子牛の健康維持と経済的リスク低減につながります。

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