直腸検査は、繁殖および一般診療において貴重な情報を得る手段です。今回は、直腸検査を始めたばかりの方に向けて、卵巣・子宮を触診しやすくするためのポイントを紹介します。
直腸検査5つのポイント
①糞をうまく処理しよう
初心者のうちは、しっかりと糞を取り除くことが重要です。努責が来たら無理に抗うことなく、直腸の側面に腕をつけて糞を通過させるか、努責に合わせて糞を掻き出します。自分側に腕を寄せておくと、糞が自分にかからずに済みます。
②直腸に入った空気をうまく抜こう
直腸に空気が入っていたり、緊張していて触診が難しい場合は、直腸の襞に指をかけてゆっくりと手前に引くことで空気を抜けやすくし、直腸を緩めることができます。
③膀胱にたまった尿を排出させよう
膀胱が尿でパンパンになっていると、子宮が左右に押しやられ、卵巣を触りにくくなります。その場合は、排尿させると良いでしょう。外陰部の下あたりを優しく撫でることで排尿が促されることが多いです。
④高さの調節を使用しよう
必要な高さが確保できていないかもしれません。無理に高い位置で検査を行うと、腕がしびれたり筋肉痛になりがちです。無理せず踏み台を活用しましょう。特に背の高いF1やホルスタインは女性にとって困難です。私は折り畳み式の踏み台を持ち歩いています。
⑤膣の空気は無理には抜かないでおこう
腟に空気が溜まっている牛もいます。直腸越しに腟を押して空気を抜きたいところですが、難しいこともあります。こういう牛は、そのまま直検しますが、知っておくことで焦らずに済むでしょう。
その他、いきなり尻尾を掴んで手を入れようとすると牛が驚いて嫌がることがありますので、牛とのコミュニケーションも大切です。
最初のうちは、卵巣が触れたり触れなかったりで一喜一憂するかもしれません。触診が難しいと感じる時には、これらのポイントを確認してみてください。
【時代の最先端】発情管理の最新ツール これであなたも1年1産達成
直腸検査には多くの作業時間を要します。CAPSULE SENSEは24時間365日発情を監視しており、直腸検査にかかる時間を削減することができます。また、専用アプリを使用して発情や人工授精の情報を簡単に登録し、管理することができます。CAPSULE SENSEは発情のみならず、分娩や疾病の検知も可能な万能ツールとして評判です。

⇩お試しキャンペーン実施中 今すぐバナーをクリック⇩